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信州ツーリズム情報局 
信州全20軒のユースホステルオーナー(マネージャー)が、旬の旅情報をお届け! 季節の話題、イベント情報はもちろん、ユースホステル運営にまつわる、生活感たっぷりの(笑)奮闘記も綴って参ります
タケノコの如く増殖中!長野県のゲストハウス
それにしてもゲストハウスの増加はとどまるところを知りませんネ。


以前は地元の信濃毎日新聞もこぞって取り上げたこのネタも最近は

もう飽きた

とぽつりとつぶやくとある市の支局員さんも実際出てきています。

ざっとリストアップしたらこんなにありました。
1koo.png



以前はその増加ぶりに脅威を感じていましたが、最近はそうでもありません。(私の場合)
実際、いろいろなゲストハウスに泊まりに行く機会も多いのですが、新しく開店したというだけで、あまり特徴のないところが少なくないからです(^^)


かつては、存在自体にインパクトのあるゲストハウスでした。
しかしそんな時代は過ぎたようにも感じます。

おしゃべりしたい
人と交わりたい
オーナーと話がしたい

そうした目的を全面的に主眼に置いた運営は、基本的に人で賑わうことが前提となっています。
特に女性がオーナーさんの場合は比較的その手法を用いやすいといえるかもしれません。

名物となる可愛らしい愛想のいいヘルパーさん人がいれば、それが一種のサクラような存在となり、芋づる式に人を呼び寄せる効果があります。

しかし、ブームが去ると、やがて人波も引けます。
交わりだけを武器に営業している地方のゲストハウスはやがて苦戦を強いられるようになるのではないかと思います。

そもそも、四六時中ひとと交わっていることをそこまで多くの人が求めているのかといえばそれは若干懐疑的な部分でもあります。

先日、ホステルパス なるゲストハウスが泊まり放題になる定期券が発売されました。

多拠点を持つことで生活の幅を広げよう的なコンセプトのようですが、多拠点がそこまで魅力であるかどうかはワタシ的にはちょっと懐疑的です。

実際問題、帰る家がひとつあったほうがいいとわたしは思います。
たとえ通勤が辛くても、家に帰れば何も考えずに自由に暮らせます。

でも、ホステル暮らしは自由というわけにはいきません。

隣で毎晩見知らぬ誰かがいびきをかいている。
ベッドを出ればそこには知らない人がいつもいる。
知らない人からいつでも話しかけられる。

どんなに人と交わることが好きでも、誰にも干渉されない自由な空間と時間が必要だと誰しもが思っているはずです。

多拠点と言えばカッコいいですが、実際はそうもいかないでしょう。

5-6年前、那覇のゲストハウスに泊まりました。

1泊800円。寝具なし。

朝7時を過ぎても室内は薄暗いまま。談話室ではヘッドランプを灯して読書にふける人約一名。

8時を過ぎてようやく三々五々泊り客が起き始め、聞こえてくる会話は

===

うぃーっす! XX君、昨日は遅かったの?

ああ。2時まで。でも今日は久しぶりのオフだよ。

○○君は朝番だって。おつかれー!

===

多拠点といよりも、ここを住居にしながら夜の飲食店で働く人たちが圧倒的多数を占めているのでした。

ホステルやゲストハウスが乱立する中において、過当競争を勝ち抜くためのひとつの戦略ともいえるホステルパス。
全く利益にはつながらなくとも、少しでもメディアへの露出を図ることで、時代を生き抜くという作戦と見て取れます。

昨今は黒字経営であっても店じまいするところが続出していると云います。
逆に儲かれば「二号店」などと称し業務拡張するところも増えているようです。

しかしブームは必ず過ぎ去ります。
設備は貧弱であっても、人が人を呼ぶビジネスモデルが隆盛を極めているうちは、いとも簡単に儲かるのがゲストハウスビジネス。
地域おこしとか、交わりとか、いろいろ御託を述べてはいるものの、結局は自営で身を立てたいという独立生計願望に行きつくわけです。

ユースホステルはすでに過去のものとして捉えられているきらいがありますが、現存のユースホステルは私のような新参者の部類でも20年前後の営業歴があります。


多くのユースホステルは自宅を開放する形で営業しています。
また。多くの経営者は家賃が発生しません。赤字経営であっても減価償却費がそれなりに大きいので、お金は回りまするところが多いのです。

サラリーマンと違って、たとえ申告所得がマイナスであっても、生きるか死ぬかといった極貧生活に苦しんでいる訳ではありません。

しかし、ゲストハウス隆盛期に営業を開始し、苦も無く札束が舞い込んでくる味をしめてしまうと、ひとたび波が去ってしまうとそのインパクトは計り知れないものがあります。

売り上げ減少に憂いて、店じまいを急ぐ店主が後を絶たないのかもしれません。

ユースホステルはもともと儲からないところからははじまっています。
しかし、多くのユースホステルは素泊まりだけでなく、食品営業許可を得て食事提供を行っています。

ウチの場合はイベントや食事などもひっくるめると、ひとりあたりの売り上げ単価は、7000円近くになります。

2019年2月もまもなく終わろうとしていますが、今月の延べ泊数は19年来最高記録を塗り替える可能性が出てきました。
なんだかんだ言って、ユースホステルは、ゲストハウスがいま盛んにやっていることを60年も前から実践していて、姿かたちをかえながら、今に至っているのです。

悟りの境地に達した仙人のような人たちが、細々と、でも逞しく、生きながらえているのではないでしょうかネ(笑)
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