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若旅★インタビュー

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北信州のホステル稼業日誌 
ホステル&ゲストハウス経営にまつわるチョット面白い話を小出しに紹介して参ります。宿屋歴20年の中年オヤジの戯言(^^)
ユース所変われば。
ビジネスホテルネットワークと、ユースホステルネットワークの大きな違いは、いわゆる「品質の大きなばらつき」に尽きると思われます。

同じYHといえ、個人が経営する「民宿」がほとんどゆえ、泊まってみなければどんな場所なのか、謎に包まれています。
東横インや、ルートインとはその点大きく異なります。

行ってみなければわからないのです。ホント。

先日、北海道礼文島の有名ユース、桃岩荘に泊まりました。生まれてはじめての経験でした。
少し若い頃ならば、先入観だけで

「俺はあそこには向かない」
「落ち着いた宿がいい」

などと格好つけてわざと避けていました。

しかし、弱冠42歳、妻子持ちにして、そんな無用な格好付けは不要です。10数年ぶりの礼文島訪問の宿は、迷わず桃岩荘でした。

●独特の世界観

いわずと知れた桃岩荘のミーティング。
いい歳した大人が、歌って踊るあのシーンは噂には聞いてはいましたが、今回初めて実体験するにいたりました。
SSC_4423.jpg

さまざまな形容詞でもって浮世離れした一連のイベントが語られていますが、あの独特の雰囲気と思考は、決して桃岩荘だけのものではないということが明らかになりました。

それはディズニーランド。

ディズニーは夢の国です。ひとたびあの中に入れば、老若男女みなその世界に溶け込みます。大人でさえ、ミッキーの耳カチューシャを頭につけ、コスプレに興ずる人も少なくありません。
恥ずかしいとか、変だとか、そんな意識は皆無です。

桃岩荘もそれと同様です。

礼文島という離島、さらにそのはずれのはずれ、30分の「時差」のある、島のどんづまりの海岸線の一軒宿に身を置けば、そこは夢の世界となり得ます。
SSC_4421.jpg

懐かしいを通り越して、古すぎる歌の数々をともに歌い、踊ることに、はじめは多少戸惑いを覚えます。しかし、桃岩荘という秘境の地と、鰊番屋が作り出す異次元空間が、やがて恥ずかしいという気持ちをまひさせるのでしょう。

さらに、あのミーティングの一連のイベントは、昔々の青少年向けキャンプ場の雰囲気となんら変わることはありません。少なくとも、私の生まれ故郷、大阪府交野市の野外活動センターでは、夏休み期間中、大学生のヘルパーが常駐し、毎晩キャンプファイヤーを囲み、踊り、歌い、騒いでいました。

桃岩荘も、そのノリと同様です。

ただ、時代が21世紀となり、かつては各地のYHで同様の演出があったものが廃れ、桃岩荘のミーティングだけが突出して目立つようになってきたゆえ、それが大げさに語られているに過ぎません。

どんなに時代が変わっても、昔のやり方を一切変えずに続けている、オーナーの柳谷氏の徹底したこだわりと一貫した経営ポリシーがそれを支えていることは明確です。
SSC_4419.jpg


現在の日本ユースホステル協会による施設格付では、最低の「★」となっていますが、それは少々考え物です。
日本のYH発達史を語る上で欠かせない、「ユースホステル無形文化財」もいえる桃岩荘は、もっと別の角度から高評価されるべきでしょう。

大体、宿泊施設というハード面においてYHは、他の宿泊施設に太刀打ちできるわけがありません。
YHがYHたりうるのは、楽しい雰囲気作り、そしてフレンドリーさ集約されるはずですから。

●ミーティングの構成
桃岩時間の7:30になるとミーティングが始まります。

第一部:島案内
第二部:歌唱指導
第三部:歌と踊りのフルコース

いずれもヘルパーが仕切ります。島案内は自らの体験を元にしてオリジナリティーを出すように工夫がなされています。一方的ではなく、宿泊客との掛け合いなどにも工夫が凝らされ、面白おかしく進行していきます。
SSC_4420.jpg


そして、歌と踊りのフルコースこそが、このミーティングの一番のクライマックスといえるでしょう。


●桃岩荘のヘルパー

桃岩荘のヘルパーは普通のヘルパーとは明らかに異なります。
私が泊まったときは、ヘルパーは全部で6人いました。ミーティングを仕切るのは男ヘルパーです。

彼らはヘルパーでありながら、実はパフォーマーであり、ダンサーであり、タレントでもあります。
そえゆえ毎日が全力投球です。本当に一生懸命です。その一生懸命さには、お客としても、非常に胸を打たれるものがあります。
ディズニーランドのパレードにおけるショーダンサーとなんら変わるところがありません。

そのヘルパーですが、見ている限りでは、何でもこなせるエース、二番手の中継ぎ、そしてサテライトが存在します。

エース格は、今流行のAKB48でたとえるならば「センター」、乃至ミッキーマウスと言えましょう。

ミーティングには綿密な打ち合わせと練習、反省が日々のミーティングに生かされているようです。
実際、新人ヘルパーさんは「ショー」の間、自ら持ち込んだICレコーダで「センター」の仕切っている模様を録音していました。
意欲のある若いヘルパー君たちは、いつかあの表舞台の真ん中に立てる日を夢見て、不断の努力を怠らないのです。
SSC_4422.jpg

ミーティングは2時間。9:30に終了し、消灯時間の10:30までの間、くつろぎの時間となります。
ちなみに8時間コースを歩く人はこの間に説明会が開かれます。

白熱灯がともる鰊番屋での夜のひと時は、ミーティングの時間と並んでこの僻遠の地での至極の時間でもあります。
ショーダンサーとして全力でパフォーマンスを演じたヘルパー君も、この時ばかりはひとりの青年に戻って、自由な歓談に花が咲きました。

泊まってはじめてわかる、宿のよさ。YHの良さ。
決して先入観だけで良し悪しを決めてはなりません。

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コメント
今を生きるということ・・・・
『現在の日本ユースホステル協会による施設格付では、最低の「★」となっていますが・・・』。これが日本ユースホステル協会の、現在のYHに対する考え方なのでしょう。
まあ、“安価な宿泊場所の提供”が目的ということなのでしょうねぇ。
人間が生きるということ・・・・。
この歳になると、思い出が一等大事なものだと考えるようになります。
若い頃、山辺の道を歩いた夏、多武峰のYHに泊まった時、その頃は当然ミーティングもありました。
次の日、YHを出て、又、テクテクと歩き始めたら、車がすーっと横で停まり、「夕べYHで一緒でしたよね。桜井まで歩くのですか。凄い距離有りますよ。乗ってください、送ります。」って、、、当然、ホイホイと乗せてもらいました。
車中で何を話したかなど覚えていないのですが、大阪の方でしたが、見ず知らずの私に、YHで一緒だったというだけで声をかけてくれたのです。
次の日、當麻でYHに泊まった夜、ミーティングはなかったのですが、近くの短大?で花火大会があることを聞きつけてきて、同宿の者たちで行ってみんなで騒いだことを覚えています。これも又何を話したかなど覚えてはいませんが、さっきまで見ず知らずの者どもが仲良く騒いだことを々思い出します。
どれもこれも楽しかった思い出ばかりです。
これらは、町のホテルや民宿などでは中々に経験できないことでしょう。
今、世の中“絆”という言葉が流行っていますが、そこまで強いものではないですが、人と人の出会い、“一期一会”、それこそがYHが持つ、単なる宿屋と違う魅力なのだと思うのですが、皆さんは如何でしょうか。
私は、人見知りが強く、人と交わるのが下手な人間なのですが、YHでは誰とでも気軽に話が出来るのですが、これってYHだからですよね。。。
[2011/07/05 21:41] URL | #B2bgHvfw [ 編集 ]


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