FC2ブログ
プロフィール

信州マスター

Author:信州マスター

長野県YH協会





若旅★インタビュー

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking


↑ ↑ ↑ ↑
ブログランキングにエントリー中です。応援のワンクリック
ぜひお願いします!

月別アーカイブ

カテゴリ

北信州のホステル稼業日誌 
ホステル&ゲストハウス経営にまつわるチョット面白い話を小出しに紹介して参ります。宿屋歴20年の中年オヤジの戯言(^^)
CIMG9980_20190611085252bef.jpg

スポンサーサイト
コストコとユースホステル
ユースホステルの会員制度。

昨今、ライバル施設がひしめく中にあって、ますますその意義が薄れていることは明白です。

お金を払って会員になるからには、一定のメリットがなければ意味はありません。

たとえば、ユースホステルばかりを泊まり歩くことが決まっている旅を楽しむ場合。
これならば、会員になるメリットは十分にあり得ます。

競合する宿泊施設が乱立する中にあって、そのような人は極めて少数派といえます。

会員になるからにはその先に明白なメリットがなければなりません。


たとえばコストコ。

コストコで買い物をするためには会員証が必要です。年間4000円の会費が必要です。
結構な額だと思うのですが、そこには明白なメリットが存在します。

日常的に通うスーパーマーケットでは考えられない「夢の世界」が広がっているからです。

超ビッグサイズのポテトチップス、大袋のクロワッサン、巨大なニューヨークチーズケーキ。

はじめてそこに足を踏み入れる人は、陳列されている商品のお得感とボリューム感に圧倒されます。


では、ユースホステル会員になれば果たして「コストコ」にみられるような夢の世界が広がっているのでしょうか?

残念ながらそれはあり得ません。

しかも、会員にならずとも600円払えばだれでも泊まれます。

でも、600円も払わなくてはならないので、一般の人にとっては割高感満点です。

結局、中途半端な会員制が集客のデメリットになっている可能性が極めて高いのです。



でも、不思議なことに、だれもそのようなことについて統計学的分析をしようとしません。

私が開業した2000年の会員数は15万人ありました。ホステルの数は350軒。
いっぽう、2017年の会員数は24000人。 2019年5月現在の国内ユースホステル実数は169軒にまで減少しています。

会員数は年に10%ペースで減少しているのですが、宿泊実数はここ数年上昇に転じています。
おそらくインバウンド需要だと考えられます。

利用が増えているということは需要が増えていることを意味します。
これはゲストハウスの台頭によっても明らかです。

明らかに「ホステル」需要が旺盛なのですが、その需要を十分に取り込めずにいるのは、会員制が足かせになっている可能性は否定できません。

ユースホステル業界に不足しているのは、過去の亡霊にとらわれ過ぎていて、今を的確にとらえきれていないマーケティングの不足だとつくづく感じます。

先日、会津野ユースホステルさんがユースホステルを脱退されました。
常に前向きで、建設的な意見を発信する次の世代を担うユースホステル界の有力者とみられていた経営者だっただけに、そのニュースは業界内ではかなりのインパクトを持って伝えられました。

「ユースホステル」を名乗ることが、かえって経営の足かせになるということを多くの人が感じているのは間違いなく、業界の人たちはそこの部分をもっと真面目に考えるべきだと思います。 隠居の身でないのならば。




魚群のいない大海にコマセを撒き続けることの合理性
いま、空前のホステルブームです。

いままで相部屋など見向きもされなかったスタイルが、あちこちで群雄割拠状態です。

いずれもオシャレで、まるで時代の先端を行くかのような勢いです。

そこには20代後半から30代前半くらいの若い人が集い、日々楽しそうなシーンが繰り広げられています。

交流の押し付け(?)的演出が若干過ぎるような気もしますが、日々の暮らしで孤独を感じて交流を求めて旅に出ている人にとってはまたとない環境とも言えます。

もともとそうしたシーンはユースホステルの世界では日常茶飯事でありました。

ですが、昨今のユースホステルの大半はシニア層が占めていて、本来の「ユース層」はおろか、20代~30代のもっとも旅をしていそうな若年層さえみかけなくなりました。

しかしユースホステルはいまだに理念を追っています。

とある公益財団法人の記事


青少年は旅をしないとハッキリしているにもかかわらず、そこにターゲットを定めて運営することに果たしてどの程度のメリットがあるのか、民間の宿泊業者である私にとってはいまひとつハッキリしません。

それは例えるならば、魚群探知機を持たない漁船が、太平洋のど真ん中でコマセを無駄にバラまき、魚が獲れないと嘆くようなものです。

今、ユースホステル協会全体として、青少年団体の利用を獲得すべく舵を取ってきました。

ゲストハウスに集う個人の20~30代の若者層は二の次。そんな感じにも見て取れなくもありません。


確かにユースホステルの本場であるドイツでは学校団体の利用が非常に多いと聞きます。

しかし日本のユースホステルの多くは小規模ホステル。

なかなか団体利用には結びつかないのです。


小規模ホステルの多くは個人客を相手にしています。

今活発に動く30歳前後の「魚群」を捉えられていない現状を、もっと統計学的に理論的に分析し、負の要素を取り除き、動きにでることが求められていると思うのです。

しかし志向がバラバラの肥大化した組織にとってはなかなかそれさえもままならないのかもしれません。

このまま死に絶えてしまうわけにはいかないのですが、果たして(笑)