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北信州のホステル稼業日誌 
ホステル&ゲストハウス経営にまつわるチョット面白い話を小出しに紹介して参ります。宿屋歴20年の中年オヤジの戯言(^^)
良いことばかりを考えがちなドリーマーさんへ
宿を始めたい人が非常に多い昨今。

相談を受けることもしばしばです。

一応19年続けていますので、それなりの見識と経験がありますので、お尋ねいただいたことについては何でもお答えしています。


多くの方が、どのくらいお客さんが来るのかということの前提計算の根拠で悩んでいらっしゃいます。


最近は同様の施設が増え過ぎていて、何をやっても二番煎じな感じは否めず、志高く、夢をもって語られるものの、


結局それって、何処でもやってません?
珍しくないですよね?


なことにもなりかねません。

かつてのペンションブームの時は、デベロッパーが用地を分譲し、同様のライバル施設が半径数百メートル以内にナン十軒も林立していて、それはそれは異常な光景でさえありました。

それに比べれば「ゲストハウスビレッジ」など聞いたことがありませんから、かつてのペンションブームのような乱立ぶりとは一線を画しているとはいえます。

ですが、オシャレで時代の先端を行く「つながる宿」は、すでに時代の先端ではなくなってしまいました。

開業したはいいものの、果たしてどの程度お客さんが来るのかはふたを開けてみなければわかりません。


開業準備中の鼻息荒い方は、大抵その見積もりが甘いです。

甘すぎます。



ゲストハウス開業準備
稼働率

とググると、同様の人たち、乃至経営コンサルの人たちが実に立派な収支計画を立てていらっしゃいます。


しかしその前提条件が本当に甘すぎるのです。


きっとこれくらい来るかな?


が、知らない間に 


これくらい来てくれたら有難い


な数字にすり替わってしまっているように思えます。

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上記資料の出所はネット上の宿泊施設評論家だったり、単にゲストハウス開業に興味のあるひとだったり、はたまた経営コンサルタントだったりするわけですが、

大体、繁忙期の稼働率が60%~100%、閑散期の稼働率が30%って、いったい何処での開業を前提にしているのでしょうか?

こうした試算の根拠は、優秀な成績のお宿さんをモデルにするケースが多い訳ですが、どうしてこれから宿を始める素人さんが地域No.1のリーダーと同様の数値をたたき出せると言うのでしょうか?

何もかも甘すぎます。

金融機関の面談資料なら、これくらい大袈裟なことを云ってなんとか資金実行につなげたいものですが、実際はそうはいきません。

ペンションブームの時も、開業指南参考書などには(今でも持ってます!)売り上げ目標2000万などと書かれていましたが、残念ながら当地域のペンションさんで課税業者(売り上げ1000万以上)のお宿さんはほとんど存在しません。

冬季でさえ、週末にお客さんが一組あるかないか。

そんな閑散としたありさまなのです。

ペンション開業者は宿泊業の素人です。
みずから旅行しまくったとか、宿に泊まりまくったとか、そんな経験の持ち主はほんの一握りです。

何でもそうですが、こうした商売はセンスがモノを言います。
センスとは、どれだけ多くの経験を積んだかに比例すると思います。

夢を語るだけではずぶの素人が出来ることなど限界があります。

開業たった5年でやめてしまうゲストハウスが多数ある中、せっかくですから一生の生業としたいと思いませんか?

きちんと売り上げが上がれば、こんなに楽しい仕事はないのですから(^^)


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臭いものにふたをし、自分には責任がないという前提
今から19年前、私が宿を始めた時の話です。

当時すでにユースホステルの客数が目に見えて減り始めていました。


会議の場で頻繁にこんなことが語られていました。


●最近の旅人は海外志向だから、どうしても国内の利用者が影響を受ける。
減少やむなし。


そんな論調でした。


5‐6年前、ゲストハウスが目立ち始めたころはこんなことが語られていました。


●ゲストハウスはユースホステルに比べて交通の便の良い場所にあるから、ユースホステルは不利。
劣勢やむなし。

ユースホステルの利用者平均年齢が50歳を下らない現実に対しては


●経営者が高齢化しているから、集まってくる客もどうしても高齢者が主体にならざるを得ない。
しかたがない。


これらの弁明に共通しているのは、



1.客観的分析もなく
2.自分には非がない(営業上の不備はない)



ということを前提に自己防衛に走っていることにあります。


自分には非がないことが前提なので、やるべきは自己分析ではなく真っ先に


広報しよう


ということにばかり終始しがちです。

しかし。我々が「広報」という言葉を使うのには若干の、いや、かなりの違和感を覚えます。

村の広報、プロ野球球団の広報。

広報とは、すでに存在とその意義が認められている団体が、メディアに取り上げてもらうために「お知らせ」として行うものです。
一言で言うならば、企業がメディアに情報を発信する活動を「広報」と呼びます。

しかしながら、ユースホステルが宿泊施設としてマイナーな存在となり、その存在感が薄れてきてしまった昨今、まず行うべきは、我々の至らない部分を分析し、それらを改善すること、つまり

戦略立案

であり、その戦略に基づき魅力ある宿泊施設になるべく努力をすべきなのですが、そこの部分に一切手を付けずに、まずは広報せよと年配者たちが躍起になっています。

しかし広報活動を行えど、メディアに取り上げてもらえないのは、存在自体が魅力的ではないという可能性があります。
その部分をおざなりにして、広報!広報!と躍起になっています。


ろくな観光地の整備もせずPRしようとする役所のノリそのものです。


ユースホステルの会員を増やそう!


と、関係者はことあるごとに叫びます。
しかし、ほとんどのユースホステル経営者は自分でユースホステル会員証など持っていません。(私は持ってますが)


本当に魅力的な有料会員制度であれば、まずは関係者が所持してもいいものですが、実際ユースホステル経営者がユースホステルを利用して旅することなどほとんどないので、結局誰も会員証など持っていないのです。


魅力的ではないものをどの様にして売るのか?

そんな不思議な魔力を持っている人がいれば、是非教えてもらいたいものです。


なんとかならんものですかね?ユースホステル界。(^^)


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